2001よさりのラリー仕様

9月8日〜9日に、よさりのラリーが開催されます。去年出ていないので、競技内容を解読しながらバイクを仕上げて行きたいと思います。KTM520EXC−Rで既にエントリーを出しているのですが、TBI(ツールド・ブルーアイランド)のナイトSSで散々な目に会っているのでバイクをXR250R(ME06)に変更しようかと思っています。(8月末まで変更OK)

XR250R(ME06)の紹介
バイクは90年式(古〜い!)のXR250Rです。この型式のXRは非常に愛着があり手放さずに乗り続けています。
このバイクの目玉はセルが付いている事です。FTR250ベースですがカム、ピストン、ミッション等はXRです。去年、オーバーホール&ウエットブラストでリフレッシュして絶好調です。
キャブレターはPJ52でFTR250に使われている物です。ベンチュリー径30ミリで薄型、長円形のフラットバルブを採用しており、アクセルレスポンスに優れています。強制開閉式です。(注・ボルトオンでは付きません)
リアサスペンションは、RSタイチから出ていたスーパー・スタビリティー・ショックを付けています。ノーマルの別体式のリザーバータイプから現在主流のピギーバックタイプ(一体式)です。伸圧側とも減衰力調整範囲が広がっています。
フロントサスペンションはノーマルのままですが、カートリッジ式(減衰力調整は無いですが)で不満はありません。
上記の仕様で普段はツーリングやラリーに使用しています。これをベースに、よさりのラリー用にセットアップしていきたいと思います。ダメな時は520のままで出るしかないです。

8月24日
よさりのラリー用にセットアップするにあたって、この競技の特長を把握しなければなりません。コースはフラットな林道が主体。予選は昼間だが本戦は夜間。予選はスタート順を決めるだけなので夜間が重要。本戦の一週目は速度指定のオンタイム制、2〜5週目はスピード勝負。この当たりを考慮して仕上げていきたいと思います。
本戦一週目のオンタイムのズレが総合にそのまま影響するので走行距離と時間はキチンと把握しないといけません。長年使っているスーパーXRのデジタルメーターはトリップやタイムの機能が充実しているので、これを使用します。
本戦を夜間に走るのでライトの明るさが重要になります。TBIでは夜のSSを気持ち良く走る事が出来なかったので今回は何とかしたい物です。で、使用するのがTBIで不採用になったバハライト。65/55Wバルブで2灯同時に点灯させると・・・やっぱり暗い。やっぱりダメか・・・と、あきらめたら前回と同じ。無い頭を振り絞ってある方法を思いついて問題解決!やったね。
ライトへの入力を別々にする事で明るく出来ました(HIDとは比較になりませんが・・・)。とりあえず、ライト側を通常入力でレフト側をバッテリー入力でHIビーム機能のみにしました。使用方法として、ガスっていない時は両側とも点灯で(画像中央)両方ともHIビームか手前も明るくしたい時はライト側をLOビームにしてHI/LO同時点灯。もし、ガスっている時にはレフト側を消灯してライト側のみLOビームで点灯(画像左側)。レフト側のみ点灯で(画像右側)走ることは無いと思います。

8月25日
XR250Rでバハライトが思いのほか上手くいき、これはKTM520EXC−Rも同じ方法でやれば明るくなるのでは?と思い始めました。TBIでは520で一応入賞はしたのですが、ナイトSSでは不十分な走りしか出来ずに悔しい思いをしました。EDもトラブル等もあり520で気持ち良く走りたいというのが本音です。
ライトの配線をXR250Rと同じ方法でセットして見ました。通常入力側はXRより若干暗いのですが、バッテリー入力側は満足の行く明るさです。TBI仕様製作時にバッテリが上がって失敗した事があるので、実際に走行して問題ないかテスト走行しました。1時間ほど走ったのですが問題無く点灯しました。(注・画像はTBI仕様時のものです)
今回の、よさりのラリーは夜を主体にして行われるのと、車両追い越し時にホーンを鳴らす事に(規則書に書いてある)なっています。KTMの集中スイッチは普段の走行時くらいなら我慢できるのですが、競技中にライトをHI/LO切り替えたりホーンを鳴らすのには、はっきり云ってお粗末です(KTMに乗っている人なら使いづらさがわかるはず)。で、集中スイッチをホンダ製に変更しました。私はこのスイッチが一番使い慣れているので神経使わずに操作する事が出来ます。集中スイッチの右横側にあるのはバッテリ入力側ライトのON/OFFスイッチです。
今の所、KTMで走りたい気持ちが強いのですが、XRで走ったほうが速いのかな?と感じています。今後は、同時進行で夜の林道走行したりテストしながら考えて行こうと思います。

8月26日
XR250Rで夜の林道を走ってきました。TBI仕様時のKTMよりは照度も配光も良いようです。が、本音はもう少し明るくならんかな〜。というところです(両側HIビームが思ったより明るくない)。KTMのアクセルだけで走る癖が付いているためか、コーナーで速度が落ちると、立ち上がり速度がヘロヘロです。明日はKTMで走ってみよう。

8月27日
KTM520EXC−Rで夜の林道を走ってきました。さすがにパワーがあるので、コーナーで速度が落ちても、立ち上がりですぐに回復します。が、XRの方がライトは明るいようです。しかも、バッテリー側ライトを点けっぱなしで走っていたらバッテリーが上がってきて暗くなってきた(前回は舗装路で、対向車などでライトを点けたり消したりしてたから上がらなかったようだ)。35Wに落とさないとダメか・・・。そして、バッテリ側を点けると、通常側のライトが少し暗くなってる事がわかった(バッテリー側を消すと明るくなる)。なんでだ?KTMは諦めてXRにするか・・・。別の方法を考えてみようか・・・。

8月28日
色々と考えた結果、よさりのラリーはXR250Rで走る事に決めました。快調さん(主催者サンです)にTELで変更の旨を伝えました。会話の中でいくつか情報を引き出せました。マシン作りに役立てよう。今後は、XRにだけ目を向けて仕上げていく事になります。
マフラーのインナーパイプを口径の大きい物に変更します。普段、使用しているパイプの口径は17ミリですが、今回は30ミリのパイプを使います。音量はもちろん大きくなりますが、KTMと変わらないくらいです。今回のよさりのラリーはモトクロッサー程度の音量までなら変更OKなので問題無しです。
今夜も林道走行に行って来ました。林道に行く途中の舗装路走行でもインナーパイプ変更の効果がハッキリとわかります。全体的にパワーが上乗せされた感じです。夜の走行も3回目になったせいもあり結構気持ち良く走れました。コーナー立ち上がりも前々回の時よりも速く立ち上がれます(KTM程ではないけど・・・当たり前か)。どんどん走り込んで、煮詰めていきましょう。

8月29日
バッテリー入力側ライトを明るくする為に配線経路を変更しました。電圧ロスを少なくして効率よく明るくするために専用のハーネスを作成しました。原理はヘッドランプブースターという名の製品と同じです。
またまた今夜も林道走行しました。4日連続です。ライトは確実に明るくなっているのがわかります。今まで、バッテリー側が通常側より暗かったのですが、同等くらいの明るさになりました。明るくなる事で走りにも余裕が出てきます。バイクが確実に良い方向に向かっているので楽しくてしょうがありません(でも、腕が腕だから速く走るのは厳しいですが・・・)。明日から天気が崩れるようなので、何日か走るのはお預けになりそうです。

9月1日〜2日
宮崎南部(私は北部)へナイト・ツーリングの遠征に行って来ました。ライト等は今までのテストで其れなりに不満は無いのですが、ライディングの方がサッパリです(こればっかりは、どうしようもないね)。今回は、長ちゃんと吉村さんの3人で走ったので、お互いのバイクや乗り方の長短が見えて、結構、有意義なツーリングでした。
一緒に走った、長ちゃん(右)と吉村さん(左)。2人とも、よさりのラリーのエントリー済み。
やっぱ、1人で走るより全然楽しい!久々のナイト・ツーリングは、とっても新鮮でした。レース後も定期的に走ろうか?と盛り上りました。

9月3日
よさりのラリー本番まで1週間を切りました。エントリー台数も徐々に増えているようで、当日は楽しく盛り上りそうです。で、本番が待ち遠しいわけですが、くどいようだけど、やっぱり気持ち良く走るために(速い遅いは二の次)バイクを仕上げないといけません(ライディングは中々上達しないけど、バイクは幾らでも良くなるモンね。TBIも全体的には気持ち良く走れたけど、夜は(SS)苦痛だった・・・TBIの影響は大きい)。
とうとう、HIDを投入する事にしました。TBIが終わってから、ひそかに研究して(カッコいい!でも、大したこと無い)いたのだ。HIDの詳しい説明は別の機会にするとして、概略は35Wの消費電力で4輪車のH1バルブライトの2倍の明るさを発揮します。左画像が点灯直後です(左側・ハロゲン、右側・HID)。青白い光を発します。一時して安定時に入ると白くなってきます(右画像)。テスト走行がさらに楽しくなりそうです。今夜は晴れるかな?
昼間の雨も止み、夜空には綺麗なお月様が顔を出したので、早速、準備をして走りに行きました。林道に到着してからHIDをスイッチON。発光色がハロゲンと全然違うので、最初は明るいのか暗いのかわかりませんでした(戸惑ってしまった。笑)。が、慣れてきたら、やっぱ明るいです。光軸を色々と試して何回も往復しました。楽しくてしょうがないです。
ピントがボケまくりでスイマセン。画像はハロゲン・HI(左)、HID・HI(中)、HID・HIとハロゲン・LO同時点灯(右)です。今回のハロゲン仕様は決して暗くはないと思う(TBI時のKTMよりは断然明るい)のですが、HIDは目に優しい明るさです。この明るさは癖になりそうです。


よさりのラリー報告

整備の部屋