XR BAJA モディファイ

2006年


黄金週間前の4月末に某ツーリングに参加した時にクラッチが逝ってしまい。そのまま放置していました。今年の【よさりのラリー】に使用しないといけないのでエンジン腰上のオーバーホールと一緒に修理に取り掛かりました。
外装やサブフレーム周辺を外して、ステムのグリスアップをしたのが6月の末。クラッチ側の作業に入ったのが7月3日。【よさりのラリー】本番まで1ヶ月しかありません。毎度の事ながら準備が後手後手です。
クラッチ関係を組んでから次の作業に入ろうと思っていたのですが、せっかくクラッチ側を開けたのだからと、オプションパーツのキックセットを組む事にしました。パーツが来るまで他の作業に取り掛かります。リヤ足廻りを外してピボットやリンクのベアリングをグリスアップしました。
フレームからエンジンを降ろさなくても腰上の作業は出来るのですが、ここまで来たらエンジンを降ろして、フレームや電装類も綺麗にしていきます。フロントフォークも予備に持っている物をオーバーホールしました。
エンジン腰上を外しました。損傷や不具合が無いかチェックし、綺麗にしてから組み直します。走行距離が行ってた割には状態が良くて、シリンダー内面やカムジャーナル面は綺麗で、ロッカーアームの磨耗も殆どありませんでした。
シリンダーヘッドカバーとシリンダーをウェットブラストで綺麗にしました。処理後の腐食防止に表面をガラスコーティングしました。
新品のピストン&リング他を装着してシリンダーを組みました。ピストンはME08のノーマルサイズを使用しました。
シリンダーヘッドの給排気のポートを修正した後、ウエットブラスト処理をしてガラスコーティングしました。
新品のバルブでバルブシートの当たり面を出します。ここが一番肝心な部分なので焦らずに作業を進めていきます。摺り合せして、シートの当たり位置や幅を光明丹で確認していきます。
シートの当たりを出したら組み込みます。バルブステムシールとバルブスプリングも新品に交換しました。プラグを装着して燃焼室を上に向け、燃焼室にガソリンか灯油を注いで漏れが無いかチェックします。
シリンダーから上を組んでいきます。カムシャフトもME08に交換しました。ロッカーアーム類は状態が良好だったので洗浄のみして組み込みました。腰上が綺麗になったのでケース&カバー類がの汚れが目立ちます。
クラッチ側もキックセットが来たのでクラッチ関係を組み直しました。ME06のキャブレターが転がっていたのでウェットブラスト&ガラスコーティングで綺麗にして装着しました。
これで久々にスーパーXRが復活しました。よさりのラリーを皮切りにツーリング等また色々と頑張ってもらいます。

整備の部屋